省エネコラム vol.16
省エネ 基本の「キ」温度調節で省エネ
庫内温度を調節して省エネを
冷蔵庫の庫内温度は、周囲の気温やドアの開閉回数、食品の量などに大きく左右されます。
素直に考えれば「気温が高い夏は冷却能力を強にして、冬は弱にする」ということになりますが、ちょっと待ってください。逆に考えれば、ドアの開閉回数や食品の量を工夫して、夏でも冷却能力を中か弱にして使うこともできるということ。冷蔵庫は24時間×365日稼働し続ける働き者。省エネの効果も大きいはずです。
事実、周囲の気温が22℃の場合、庫内の設定温度を「強」から「中」に変えるだけで、年間約1,670円も電気代が少なくなるという実験もあります。((財)省エネルギーセンター)夏、中や弱の温度設定でも十分冷えるよう、使い方を見直してみませんか。

わが家の庫内温度を測ってみよう
実際、冷蔵庫の庫内温度はどのくらいなのでしょうか。電気冷蔵庫の庫内温度はJIS規格の目標値は「冷蔵室4℃」「冷凍室-18℃」とされ、各メーカーの製品もこの基準に基づいて冷却能力が設定されています。これを目標に、一度、我が家の冷蔵庫の庫内温度を測ってみてはいかがでしょうか。そのうえで、温度設定の見直しをすれば、「庫内の食品が傷むのでは」という心配も少なくなります。
庫内を整理して冷気の通りをよくすると、温度設定を中や弱にしても冷蔵能力をキープできるかもしれません。特に、庫内温度を上昇させるのは扉の開閉。食品の出し入れはできるだけまとめ、庫内温度を上昇させないようにしましょう。

資料:資源エネルギー庁『省エネ性能カタログ 2016年夏』、日本工業規格ホームページ