省エネコラム vol.5
運転開始でエネルギーを消費
「冷房は必要な時だけつける」。これは省エネの常識でした。でも、「ホントにそう?」という疑問の声がネットを中心に上がりはじめています。「24時間エアコンをつけっぱなしでテストしてみたけど、電気代はほとんど変わらなかった」という報告もあります。(住宅によって異なります)
実際、メーカーでも「エアコンは、電源を入れてお部屋を冷やし始めるときに、一番多くの電力を使用します。頻繁に入/切をくり返すと、そのまま連続運転していた場合よりも、かえって省エネにならないことがあります。」とアドバイスしています。
暑い季節に、部屋が涼しくなったからといってエアコンを切り、暑くなったらスイッチを入れるという使い方は、決して省エネとは言えないようです。

温度差を少なくしてスイッチON!
エアコンは「ヒートポンプ」という技術で運転します。これは簡単に言えば「“温度差”をエネルギーにして冷暖房する」仕組み。外気温度と設定温度の差が大きいとエネルギーを大量に使ってフル運転しますが、温度差が少ないとわずかの電力で運転することができます。これが「つけっぱなしが省エネ」という根拠になっています。
「留守中にまでエアコンをつけっぱなしといのはイヤ」という方も、出かけるときカーテンを引いて熱の出入りを防ぎ、帰ったときには窓を開けて部屋の熱気を逃がしてからエアコンを入れるといった工夫で室温を下げ、逆にエアコンの設定温度を上げて温度差を少なくしてから運転を始めると、それだけでも省エネになります。

資料:ダイキン工業ホームページ「エアコンのなぜ」、SHARPホームページ「コールセンターからのアドバイス」