省エネコラム vol.4
省エネ 基本の「キ」洗濯の省エネ
まとめ洗いと詰め込み洗いは違う!
「洗濯はできるだけまとめて洗う」というのは、省エネの基本。でも、これは決して「多く詰め込む方が効率的」という意味ではありません。少ない洗濯物で何度も洗濯機を運転するより、まとめて一度に洗う方が、水も電気も少なくて済むことは間違いありません。
ただ、洗濯機の機能を超える量を入れると逆に洗濯機の効率を落とすことになります。洗濯機の注意書きには「洗濯物を入れすぎないこと」という一文があるのです。入れすぎると、洗濯物が固まって汚れが残ることもあります。洗濯物同士が絡みあって「襟が伸びてしまった」とか、「薄物の衣類が破れてしまった」ということもあります。
まとめ洗いは、あくまでも洗濯機の機能の範囲内で。衣類が傷んだり、洗濯機が故障したりしたのでは、省エネどころではありませんよね。

洗濯機表示の70〜80%の洗濯が効率的
では、効率的に洗濯できるのはどのくらいの量なのでしょうか。洗濯機に表示されている洗濯・脱水容量は、いうなれば、メーカーが試験した最大値。『家庭の省エネ徹底ガイド』の省エネ試験も「4割を入れて洗う場合と、8割を入れて洗う場合との比較」で行われており、「洗濯機に表示されている洗濯・乾燥容量の70〜80%程度がきれいに落ちる」というのが通説になっているようです。
洗濯の省エネは「まとめ洗い」以外にも考えられます。
- 風呂の残り湯を使う(汚れを落とすには水よりもぬるま湯の方が効果的)
- 洗剤を入れすぎない(すすぎの時間が余分にかかってムダ)
- 天日で干してから仕上げに乾燥機を使う(シワにならずアイロンかけも不要)
これから洗濯物が増える季節。気持ちよく省エネしましょう!

資料:KAO「いっしょにeco」お洗濯編、資源エネルギー庁『家庭の省エネ徹底ガイド』