省エネコラム vol.2
省エネ 基本の「キ」バスタイムの省エネ
家族の人数が多ければお風呂
シャワーは水を流しっぱなしにするからもったいない。でも、浴槽にお湯を張れば水もエネルギーも使うし、ムダが多いような気がする・・・省エネという視点から考えると、どちらにも賛成したくなります。ここは、数字で考えてみましょう。
一般的な浴槽の場合、1回の入浴で使用する水の量は大体200リットルと言われます。一方、シャワーで使うお湯の量は1分間に12リットル。シャワーを使う時間が15分程度なら1人約180リットル、3人家族なら540リットルのお湯を使う計算になります。浴槽に200リットルのお湯をためて家族3人が入浴すれば、こちらの方がだんぜん経済的。さらに、浴槽の残り湯を洗濯や庭木の水やりに使えばトコトン省エネです。

ひとり暮らしならシャワー
ただし、これはあくまでも計算上の話。家族の入浴時間がバラバラのご家庭では、お湯の再加熱でエネルギーを使いますし、浴槽で温まりシャワーを流しながら体を洗うというスタイルも省エネとは言えません。
シャワー派も、シャワーを使う時間を短くし、体を洗うときお湯を止めるなどすれば、使う水の量は少なくなります。何よりも、ひとり暮らしならシャワーの方がお湯の使用量は少なくて済みます。
大きくは「家族の人数が多ければお風呂、少なければシャワーが省エネ」と考えて間違いないでしょう。
でも、そんなことより「シャワーを浴びてさっぱりしたい」とか「あったか〜いお風呂でゆっくりしたい」という“入浴気分”は日々の暮らしのエネルギー。これだけは省エネしたくありませんよね。

資料:資源エネルギー庁『家庭の省エネ徹底ガイド』