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古本 竜一
株式会社 古本建築設計
作品名/ 「閉じて開く家」
●
設計/株式会社 古本建築設計
●
施工/株式会社 坂内建設
●
竣工日/平成17年9月10日
■建物概要
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建設地/広島県広島市西区古田台
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敷地面積/230.76m
2
●
建築面積/107.49m
2
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延床面積/185.60m
2
●
構造・規模/鉄筋コンクリート造・地上2階建
■設備面の特記
●厨房機器
・IHクッキングヒーター/松下電器産業 CHM-MS32A
・ビルトインオーブンレンジ/松下電器産業 NE-DB701
●給湯機器
・エコキュート(床暖房機能付)/コロナ CHP-4614AT
●冷暖房機器
・ルームエアコン(マルチ)/ダイキン工業 C40CMV(壁埋込)C40CCV(天井カセット)
■設計コンセプト
広島の都心から宮島沖までを一望する見事なパノラマが眼下に広がるニュータウン、その高台の最前列である。建物は敷地後方から眺望に向かって開く。それは、敷地が列の前後で互い違いに並ぶ区画の利点を活かし、周辺住民と眺望・日差し・風の恩恵を分かち合い、互いの視線の交錯を回避する形であり、また、東の方角から届く穏やかな自然光と風とをしっかりと建築で受け止め、増幅・拡張させて室内に持ち込むものである。内部空間は個室が収まるユニットとそれらを包み込む外皮とで構成され、空間軸のズレと大小のヴォイドが様々な場の展開を生む。空間の質は階毎で大きく異なる。1階は閉じ、プライバシー、西日、省エネなどを解決すると同時に、眺望を光と影へと変換し、空間に表情の機微を創出する。2階は大きく開く。パノラマは広角、且つ多彩なフレームの中で魅力を放ち、下階との対比で一層ダイナミックな印象となる。住空間の中で家族の光景と眺望・ガラスに映り込む像とが層を成し、光や風と相まって溶け合う。眺望・居住性・コミュニティ、これらに作用する建築の形態が空間の豊かさと生活する楽しみへと帰結した、単なる展望空間とは一線を画す住まいである。
■寸評
強い閉鎖性と開放性を対峙させた構成は画期的な空間を生み出している。この空間性はライフスタイルに強い限定を与えるが、その限定は暮らしの実体から発想されたものであり、独自性のある暮らしの器として既成の概念に安易に押し流されない確かな創造性に満ちた秀作である。
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