第21回 2017年  鳥取県 審査委員特別賞
第21回 入賞作品 作品一覧
戻る次へ

  • 設計/グラムデザイン一級建築士事務所
  • 施工/株式会社 辻工務店
  • 竣工日/2017年8月10日
[建物概要]
  • 建設地/鳥取県西伯郡
  • 敷地面積/463.32m2
  • 延床面積/172.03m2
  • 構造・規模/木造2階建
[設備面の特記]
  • 厨房機器
    ・IHクッキングヒーター
  • 給湯機器
    ・エコキュート
  • 冷暖房機器
    ・エアコン

設計コンセプト

この場所に生まれ育った奥様とご両親、建て替え前から同居していた旦那様と2人の子供、3世帯6人家族の住まいの建て替えである。建て替え以前は、使われなくなった倉庫や蚕小屋も母屋に併設されており、配置やプランの影響で、採光の面では居間の窓もほとんど機能していなかったが、必要なものだけを建築し、母屋の南北に庭をつくれるスペースを残して母屋を配置することができた。
屋根はシンプルなほど美しく機能的である。最も屋根らしいカタチが切妻だと感じている。軒は低く出すことで、機能的に外壁を雨風から守り、心理的にも外と内との中間領域として機能する。
また、平面をコンパクトにすること、屋根勾配なりの気積を絞ることにより、家族の距離感が遠くならないよう、屋根を大きく見せる切妻とすることにより、新たに建て替える住宅でありながら、以前からこの場所にあったかのような落ち着いた佇まいとなるよう配慮した。少なくとも自分がつくる住宅は、住い手の内面的な心の風景を作り出す場であるよう考えてつくりたいし、その心の風景は家族に共有できるモノであって欲しい。素朴で風景に馴染む素材と形態の選定を心掛けた。抽象的な意味でも具象的な意味でも、風景を後退させない家として設計した住宅である。

平面図 断面図

審査委員講評

大胆な切妻屋根が内部空間、外観に活きています。

第21回 入賞作品 作品一覧
戻る次へ