設計コンセプト
岡山県は岡山市東部、田園風景の色濃く残る穏やかな環境の中、『木漏れ日のコートハウス』は建っている。
「カーテンの要らない広々とした家」、「木漏れ日を感じながら暮らせる家」、住人からの要望である、この2つのキーワードをもとに導き出されたコート型ハウスである。
出入り口は客用玄関の他に、専ら住人が日常使用する内玄関が存在し、帰宅時の郵便物の受け取りから下足の収納、二輪車の置き場からペットの足洗い場まで、家の内外の出入りに伴う物事を一箇所に集中させる事により、コンパクトながらも客用玄関をストレスなく綺麗に保てるようになっている。
メインルームに一歩踏み込むと、この家の中心とも言えるLDKとその上部吹き抜けを介し、2階に多目的なホールと2つの子供室、中庭をコの字に囲む様に洗面室等水廻り、そして寝室へと緩やかに繋がっている。また第二のリビングルームとも言える中庭のデッキテラスは、他のどの部屋からも出入り可能で、そこに植えられたアオダモの木漏れ日を感じながら遊ぶ子供達や、共に暮らすペット達にとって、またそれを見守る親にとっても、何の心配もない格好の遊び場となっている。
長期優良住宅の認定にも裏付けられた高気密高断熱な空間、そしてエコキュート、蓄熱暖房器等によるエコロジーな暮らし。そんなこの家が、自然や動物をこよなく愛する住人家族と共に成長し、共に幸せになることを、いつまでも願っている。