第13回 2009年 新築部門
佳作
第13回 入賞作品 作品一覧
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原 浩二
原浩二建築設計事務所
【作品名】デッキテラスの家
■ 設計/原浩二建築設計事務所
■ 施工/(株)内藤組
■ 竣工日/平成20年1月31日
[建物概要]
■ 建設地/島根県出雲市
■ 敷地面積/252.80m2
■ 建築面積/82.08m2
■ 延床面積/94.37m2
■ 構造・規模/鉄骨2階建
[設備面の特記]
■ 厨房機器
・IHクッキングヒーター/パナソニック KZ-HS30A
■ 給湯機器
・エコキュート/パナソニック HE-K37AZS
■ 冷暖房機器
・床置型ハウジングエアコン/ダイキン S40FVV-W
・壁掛型ハウジングエアコン/三菱 MSZ-SFXM28G-W
設計コンセプト
ご夫婦と男の子1人の3人家族。「2階を生活空間にしたい」「テラスが欲しい」との要望から、2階をデッキテラスのあるパブリック空間、1階をプライベート空間として構成。2階はデッキテラスに対して、全面ガラスサッシとすることで、積極的に採光と通風を確保。テラスは単なる洗濯干場やお飾りにならないように、外部階段からデッキテラスを介して家に入る計画とし生活動線の一部に組み込んだ。鉢植えの様子をみる。歯磨きをしながらデッキへ。お風呂から裸のままで飛び出す子ども…。アルミルーバーが適度なプライバシ−と開放感を確保し、もともとフランクな家族の生活スタイルをさらにのびのびとしたものにしている。
省エネ面ではデッキテラスに面するサッシガラスに遮熱塗料を施し、夏の日差しを軽減。屋根のシート防水には遮熱タイプ、浴室のシャワー水栓は手元クリック付きで、給湯タンクのお湯を無駄に使わないように配慮。また、階段の登り口には工事の残土を再利用し、小さな丘を創り、建物にはステンレスワイヤを張り、ツタを這わせた。建物と一体化した立体的な緑化が周囲の風景に溶け込んでいく。
平面図
寸評
「テラスはキッチンから離れた場所に設けるといずれ死んでしまいますよ」とある建築家が言っていたのを思い出しました。よく晴れた日の午後のひととき「テラスでお茶を」と夢見ていたのに、いつのまにかテラスには物置が鎮座している始末。このお宅のようにテラスとキッチンは「スープならぬお茶の冷めない距離」にあるだけで人生豊かになれるかも。
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