設計コンセプト
熟年夫婦が30年余り経た動物病院(壁式RC造)を改装増築し、これからも住み続けるための増改築です。(動物病院は近くの場所に移転)施主側より、「将来、車イスにも対応出来るようにして欲しい。既存の今の建物のデザインを一新して欲しい。車1台分の屋根が欲しい。」と、この3点が大きな要望としてありました。車イスの対応は動線の単純化、通路の巾、引戸の多用、もちろん段差は無しとしました。
外観のデザインについては、モダンな中にも日本的な要素の取り込みとして、縦横ラインを強調しました。縦ラインは木格子を多用し、シャープな中にも暖かみを持たせ、横ラインは駐車場の大きな片持屋根で緊張感を持たせました。また、提案として、省エネを見据え徹底した断熱を考え、床下、土間には100mm厚のロックウール、外壁は外断熱、北面既存窓は内側に新たに窓面積を小さくした窓を設けることにって、熱損失を防ぎました。