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山根 一史 株式会社中林建築設計事務所
作品名/ 下古志の家
設計/株式会社中林建築設計事務所 施工/出雲グリーン工業株式会社 
竣工日/平成13年6月25日
■建物概要
建設地/島根県出雲市下古志町496-2 敷地面積/329.350m2 建築面積/111.075m2
延床面積/164.525m2 構造・規模/鉄骨造2階建

■設備面の特記
●厨房機器
・システムキッチン クレア(電磁調理器仕様)/TOYOKITCHEN
・IHクッキングヒーター/ナショナル/KZ−321F
●給湯機器
・自動風呂給湯電気温水器/中機/CS−S460TB−BL
●冷暖房機器
・ハウジングエアコン/東芝/HAS−C402FI HAS−U322FI他 
■その他設備面の特記
●気密・断熱化
外壁廻りグラスウール100敷、
屋根裏:吹付ウレタンフォーム(サッシ廻り、吹付ウレタンフォーム)(ア)50m/m、床断熱:ポリスチレンフォーム(ア)25m/m敷 
アルミサッシにはペアガラスの利用ガラス
●その他
内部仕上材には、パイン無垢フローリングや自然塗料などを積極的に利用した。設備面では、オール電化住宅とし、安全性・快適性にすぐれた住宅となっている。
■設計コンセプト
敷地は島根県出雲市の西部に位置する。
建物は敷地をL型に取り囲むよう配置し、将来どのように変化するであろうライフスタイルに対応できるよう、ストラクチャーは鉄骨で強固に造り、間仕切りはできるだけフリーにできるよう計画した。この住まいの核となる居間を中心に、その居間から各部屋へと生活が展開される。居間はその幅いっぱいに南側開口部をとることにより、実際以上の広がりが得られている。またその建具を開け放ち外部のボードテラスと一体的な利用が可能であり、そこでは様々な日常のアクティビティが展開される。居間に面したキッチンは対面式とし、その位置からは家全体を見渡すことができる。同じく居間に面した和室は可動壁や光る床など、ここでの生活をより豊かにするための工夫を試みている。また将来母との同居を考え、老人室につながる浴室や便所はバリアフリーの考えを基に設計にあたった。設備面では、安全性・省エネルギー性に配慮しオール電化住宅とした。ここに住む夫婦共働きで昼間不在というライフスタイルを考慮し、時間帯別電灯契約にすることにより、大幅なランニングコストの低減につながっている。
■寸評
全てにおいてすっきりと良くまとまった好ましい住宅です。外観のデザインがシンプルにまとめられていますが、そのためには外壁面の耐久性をどう確保するかが課題です。すっきりした外観を守るメンテナンスの努力も家造りの大切な要素です。そのような不断の努力にも期待したい住宅です。
 
 
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