設計コンセプト
敷地は駅から近い田園風景がひろがる新たに造成された住宅団地で行止まり道路の奥地に位置している。行止まり道路であるため車の出入にストレスを感じさせない建物配置が求められ、シンプルで箱型形状の白い家、中庭のあるビルトインのガレージハウスがクライアントの要望だった。
駅に近いため、新幹線の騒音対策、近隣からのプライバシー確保を考慮しており、リビングを2階とし、囲い壁で中庭(ライトコート)を取り囲むように構成。上部より光を取り込む空間構成とした。
防犯上を考慮し、間取りを想像しにくい外観で計画。外観からは一見、閉ざされた閉鎖的な装いだが内部はプライバシーを確保された明るく開放的な空間が広がり、ダークブラウンとホワイトを基調とした落ち着いたシックなインテリア空間とした。
建物とガレージ、植栽計画をトータルにデザインし、なるべく機械類は目立たない位置に配置させ周辺環境に潤いを与え、心地良い景観を形成することを意識した。また、敷地全体をなるべく緑化し地球温暖化への配慮、高気密、高断熱の住まいとすることにより、省エネ及び防音対策を考慮した長寿命で快適な住まいを実現した。
中庭(ライトコート)が光や風を運び、空、緑、光などの自然を内部空間に取り入れ、また、家族の気配を感じさせてくれる。人と人、人と自然をつなげる緩衝装置となり、豊かな空間を形成している。