設計コンセプト
周南市のごく一般的なミニ開発された住宅地の一角にこの住まいは建っている。
施主は夫婦と子供1人の3人家族で将来もう一人子供が欲しいと望まれていた。住まいの要望として、「家族構成の変化に対応できる家」、「外部からプライバシーを守り、開放的な明るい家」、そして「近い将来、太陽光発電パネルを設置したい」と望まれていた。
L字型形状の建物に対して道路に面した西側は遮るものが無く、早い時間帯から西日が照りつける状態にあり、開口部を設けると室内が暑くなることが考えられることから窓を必要最低限に抑えた。また、間取も使用頻度の低い空間を西側に配置した。この方法は第三者から視界をカットする有効な手段であり、プライバシーを保つことにも繋がった。その上で外部から目の届きにくい庭側に向け、窓や吹き抜けを多用し、明るく開放的な造りを実現した。
L型の東西に伸びた部分を総2階として、屋根を南に傾斜させ、4.6kw程度の太陽光発電パネルの設置もできるようにした。この家は、近い将来さらに「エコ」な電化住宅へと進化を遂げることだろう。