設計コンセプト
古曽志の家は、16年ぶりに実家に帰られた若夫婦家族のための離れ住宅である。敷地は実家の北隣で、亡くなられたお父さんが40年前に植樹された杉が20本も立ち並ぶ山林。お父さんの思いを大切に、また資源の有効活用、健康的な材料利用の思いから、その杉を製材して板材や柱材をとり、室内の造作等に使用し、施主の要望である広々とした木造りの空間に貢献した。木造り空間を北側と南側の二つのデッキで繋げて、廻りの庭を楽しむ工夫もした。
省エネルギ−住宅への配慮として、遮熱材利用のリフレクト工法を採用し、熱の伝導を防止する効果を得た。
高いレベルの遮熱や保温効果によって夏場、冬場でもエアコンをつけることが稀になった。