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平田 欽也
アトリエ平田
作品名 / 「ながく暮らす家」
●
設計/アトリエ平田
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施工/株式会社日興
●
竣工日/平成18年12月30日
■建物概要
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建設地/広島市西区井口
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敷地面積/162.88m
2
●
建築面積/93.79m
2
●
延床面積/176.05m
2
●
構造・規模/鉄筋コンクリート造2階建
■設備面の特記
●厨房機器
・IHクッキングヒーター/GAGGENAU VI230-113
●給湯機器
・フルオート電気温水器/日立 BE-FS46BWD
●冷暖房機器
・エアコン/ダイキン工業 S50GTUXP-S
■その他設備面の特記
・電気蓄熱式床暖房/サンサニー工業
■設計コンセプト
敷地は広島市の西部、旧街道沿いにあり、周辺は古くからの街並みが僅かながら残っている。一人暮らしだったお母さんと若夫婦家族が、二世帯住宅を建てることになった。家族みんなが末永く、仲良く暮らせる家にしたいという要望だった。
町屋特有の敷地形状から、建物は南北に20mと長くなり、小川に面する外壁の2ヶ所が切り取られている。これにより建物は3つのヴォリュームに分節され、長い建物を周辺のスケールに合わせることができた。また、庇や格子といった伝統的な街並みのエレメントを、新しい材料で置き換えながら取り入れていった。建物の一部を切り取ることは、内部空間にも大きな効果をもたらした。採光・通風・風景を享受するこができるようになり、空間に特徴が与えられた。さらに、切り取られた部分は、外部でありながら内部的な広がりを感じられ、それぞれの部屋の気配を視覚的に繋いでいる。一般的に、室内は長く見せない工夫をするものだが、ここでは敢えて建物を南北に貫く軸線(動線・視線・通風)を設けている。一直線に見通せることで、狭い間口から来る閉塞感は和らぎ、軸線に沿って設けられたカウンターや階段、壁面収納など、建物の長さが機能的にも生かされている。また、外断熱工法と蓄熱式床暖房の組み合わせは、常に安定した温熱環境と、安全で環境にもやさしい。3世代の末永い暮らしを支えてくれるだろう。
■寸評
特殊な敷地形状の中で、その条件を生かしながら計画された楽しい場面に満ちた2世帯住宅です。特に小川に面した2ケ所の切り取られた開口によって創り出した空間性は秀逸です。古い町並への調和や蓄熱型建築による温熱環境への配慮などバランスのとれた手法も評価できます。
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