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白石 博昭 有限会社 ケーアイ建築設計
作品名/大地の家(二世帯住宅への再生)
設計/有限会社 ケーアイ建築設計 施工/株式会社 リンクス 竣工日/平成16年8月6日
■建物概要
建設地/鳥取県米子市 敷地面積/349.16m2 建築面積/201.75m2
延床面積/209.70m2(主屋のみ) 構造・規模/木造2階建

■設備面の特記
●厨房機器
・アムウェイインダクションレンジIII/アムウェイ インダクションレンジIII33-0218J
●給湯機器
・エコキュート/コロナ CHP-H3712A×2台
●冷暖房機器
・ナショナルルームエアコン/ナショナル CS-40RCG2
■その他設備面の特記
・気密・断熱化 全居室:ペアガラス 壁・屋根にロックウールt100敷込、床にスタイロフォームt=50
・2世帯ともCATV(中海TV)対応(インターネット含)
・オール電化住宅(第2季節別時間帯別電灯[ファミリータイム(プランII)]
■設計コンセプト
築30年の構造躯体のみを残した全面改修である。一昨年亡くなられたひいおばあちゃんを中心に、親戚皆が集う賑やかな家であった。盆は皆で墓参り、年末は玄関で木製の杵とうすで餅つき、正月はとにかく大騒ぎ。兄弟、いとこ皆の身長の書かれている廊下の柱。そんな思い出のたくさん詰まった家である。だから、モッタイナイ!コワスナンテ!となった。周りを住宅に囲まれているものの風通し(隙間風?)は、非常に良い家であった。要望として、風通しをよく。収納多く。自然光たくさん。玄関、居室、水廻りすべて別。そこで問題となるのは2世帯間に、いかに関係性を持たせるか。お互いの気配を感じながら気兼ねなく暮らしていくには、中途半端にドア1枚で繋ぐなんてもってのほかである。ここでは、親世帯の食堂前のデッキを通らなければ子世帯の玄関には入れないよう工夫した。また北側の既存庭もそれぞれ1、2階から目線を合わす事無く眺める事ができる。完成後、2Fを走り回る孫の足音に微笑むおじいちゃん、おばあちゃんの笑顔が最高のプレゼントであった。今後も、この家全体を包む「やさしい気配」を大切に楽しく暮らす姿を想像すると、思わずワクワクしてしまう。
■寸評
親子二世代が同居しても、家が隣接しただけでは、親子の交流は生まれません。そこで親子の生活動線を意識的に交差させて、お互いの距離感をうめる工夫が込められており、つかず離れずの良い関係が期待できそうです。
 
 
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