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重村 正明 有限会社 重村建設
作品名/東岐波の住宅
設計/有限会社 重村建設  施工/有限会社 重村建設  竣工日/平成16年7月31日
■建物概要
建設地/山口県宇部市東岐波 敷地面積/329.53m2 建築面積/142.40m2
延床面積/129.81m2 構造・規模/木造(在来軸組工法)平家建

■設備面の特記
●厨房機器
・IHクッキングヒーター/松下電器産業 CHM-TS32A
・ビルトインプルオープン食器洗浄乾燥機/松下電気産業 NP-P45F1S1
●給湯機器
・然冷媒ヒートポンプ式電気給湯器(三菱エコキュート)/三菱電機(株) SRT-HP372WF
●冷暖房機器
・掘りこたつ/松下電工 XMHV41
・ルームエアコン/(施主購入)
■その他設備面の特記
・シーリングファン(天井扇)/松下電気産業(株) F-M131H-W
■設計コンセプト
この住宅は、構造材に岩国の錦川流域の杉を使用し、内装材には四国の土佐和紙を使用している。私共の建物は和風・洋風を問わず、できる限り自然素材を使用しているが、この住宅はまさに「自然派」と呼ぶにふさわしいと改めて感じる。
居間やダイニングキッチンの上部吹抜けに設けられたトップライトは、奥行きのあるこの部屋の奥にまで光を取り入れられるよう計画された。また、夏場、デッキに足を投げ出して座ると、南から北へ涼しい風が通り抜けるため、快適な室内環境となる。居間に使用した厚さ36mmのパインフローリングは、一度温まると保温効果に優れ、特に冬には効力を発揮する。
私共の事務所は特に、構造の安全と室内環境の安全を重視している。構造の安全についてはTIP耐震構法を採用。室内環境の安全としては、外断熱透過透湿工法を採用している。透過透湿工法とは、室内に発生した余分な湿気や有害な化学物質を、壁や天井の仕上げ材に使用した和紙や珪藻土クロスが吸収し排出する工法で、結露も起こりにくく、ハウスダストや湿疹の心配もない。そのため家族の健康も保たれ、耐久性の高い住宅となる。
■寸評
「正直で慎ましやか」とは侘びの心の定義ですが、この家にはそのようなものを感じます。
平面計画もよく研究されており、一見類型的なようで実は独自性に富んでいます。この家の慎ましやかさや持続性のあり方もこれからの日本の暮らしを教えるところがあります。
 
 
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