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福原 洋一
大進建設株式会社
作品名/ 松本邸住宅
●
設計/村尾建築設計事務所
●
施工/大進建設株式会社
●
竣工日/平成14年11月30日
■建物概要
●
建設地/鳥取県鳥取市吉方温泉2丁目400番地
●
敷地面積/363.70m
2
●
建築面積/70.85m
2
●
延床面積/122.28m
2
●
構造・規模/木構造2階建
■設備面の特記
●厨房機器
・Hクッキングヒーター/三菱/CS−G3201B
●給湯機器
・電気温水器370L/三菱/SRT−3766CF−BL
●冷暖房機器
・電気蓄熱暖房器/オルスバーグ/14−415−6(5KW)
・電気蓄熱暖房器/オルスバーグ/14−434−6(4KW)
・空調エアコン/三菱/PD−P56FA(5.6KW)
■その他設備面の特記
●気密・断熱化
・高気密断熱材−現場発泡吹付(エアーライト)
・ベタ基礎天端及び立上り全面50m/m
・外壁(外断熱)全面50m/m
・小屋裏(母屋下)全面90m/m
・外部建具−断熱ドアー及び断熱サッシ(硝子は全てペアガラス)
・硝子 南・北・面−熱吸+フロートor型板、東・西・面−熱吸+フロートor型板
●その他
1階に電気蓄熱暖房器、小屋裏に空調エアコン(冷房時)、そして熱交換換気扇、1階床下に除湿機を設置し、フルシーズン空気を循環させ、床下から小屋裏までパイプラインによりかき混ぜる、24時間エアーサイクルシステム。
■設計コンセプト
電化住宅とは、単に設備機器を電気で賄えば良いと言う考え方ではない。高気密であればある程、「換気」が必要となり、CO2等を発生させる燃焼機器でなく、長時間微少運転が可能で、たえずクリーンな空気を保つ機器が必要となる。「安心・安全・快適」を求めるには、気密住宅で、空気環境やランニングコストを考えた省エネが電化住宅の条件となる。この住宅は、お年寄りの寝室を冬の日差しの取り込みの為、南に設け、親子のコミュニケーションが計れるよう居間に隣接し、開放性と空気環境にこだわり、冬は、1Fに蓄熱暖房器、小屋裏に冷房エアコン、熱交換換気扇、1F床下に除湿機を設置し、床下から小屋裏までパイプラインによりかき混ぜる。フルシーズン空気循環可能な24時間エアサイクルシステムで、全館ほぼ一定の温湿度を保つ空気のバリアフリー住宅である。また、構造材・内装材・家具類全てが蓄熱材となり、輻射熱の作用で快適に住まう事ができ、特に水分管理が可能な為、梅雨時期のジメジメなど年中、湿気に悩まされる事無く、建物の寿命を永くし、カビ・ダニによる弊害もなく、健康に住まう事が出来る。まさに、究極の電化住宅を提供した。
■寸評
山陰地方独特の底冷えと、梅雨時期の湿気対策が求められますが、その方策に正面から取り組まれた様子が伺えます。
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