設計コンセプト
既存梁丸太はしっかりしているが、梁を受けている材が少し小さいかなと思ったことや、小屋束が結構長いということから、補強を兼ねて広い空間をとるために登り梁を入れて、今までの梁を撤去するという、構造組み換えをおこなうことにしました。登り梁にすることによって勾配天井ができ、天井高がとれることで開放的な空間となりました。勾配天井にする関係で、メイン照明を間接照明とダクト配線によるブラケットでとり、電球色の柔らかな明るさを得るようにしました。東面には、既存の梁いっぱいの高さに細長いサッシを取り付けて、上部をガラスルーバーにすることで、夏場は部屋の暑い空気を外にだして自然対流で空気が動くように考慮しました。硝子面が高いということで、硝子面積の割りに採光がとれ、明るい空間ができました。LDKの仕上げは、人に優しい自然素材を使用し、天井は無垢の杉板、壁は珪藻土塗りとし、床も無垢のバーチを貼っています。台所の天井に無垢材の仕上げができるというのは、内装制限がかからない電化住宅ならではの仕上げです。