エネルギア住宅作品コンテスト

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迫谷敏博	空間創造。T＋K（株式会社太昭組一級建築士事務所）

作品名／「TOY－BOX。」

● 設計／空間創造。T＋K（株式会社太昭組一級建築士事務所）　●施工／株式会社太昭組　
●竣工日／平成15年8月20日

■建物概要

●建設地／山口県岩国市南岩国町2丁目55-13　●敷地面積／253.60m²　●建築面積／84.02m²
●延床面積／134.10m²　●構造・規模／在来鉄骨ラーメン造

■設備面の特記

●厨房機器

・システムキッチン／ナショナル集いフィット

・ IHクッキングヒーター／ナショナル KZ-321LS

●給湯機器

・エコキュート 370L／ナショナル HE-37R1A

●冷暖房機器

・エアコン（ヒートポンプ）／東芝 RAS-4061SD

■その他設備面の特記

●気密・断熱化

・全居室ペアガラス

・公庫基準「省エネルギー仕様」に準じた断熱化

■設計コンセプト

楽しい家にしたい。ワクワクする様な『おもちゃ箱』にしたい。
その内部は開放的で家族や仲間が集える大空間とし、外部を取り込んで一体的になり、またそれらは時に可動間仕切によって自由に区切ることが出来る、からっぽな箱。
『Less is More』の観点から建築を構成するファクターを分解し、ストイックに必要な要素のみで再構築した。結果、シンプルで、またコスト面においても低く押さえる事に成功し、住宅に可変性を持たせる形となった。住宅の中心にコアとなるべく吹き抜けの居間と中庭を設けた。これは外と内をつなぐトランスである。
内部は明るく開放的であるが外部からのプライバシー性は高い所以となっている。それと各居室がこのトランスに面する事によって生まれる開放感や一体感を期待している。
住まい手の生活スタイルによって将来この住宅がいろんな形に変わり、いろんな使われ方をしてゆき、いつまでも『おもちゃ箱』でありつづける様、施主の遊び心に期待している。

■寸評

東南角地の敷地は最良ですが、道路からのプライバシ－を考える必要があります。私的な庭を一面解放中庭で確保しながら、道行く人が垣根越しに緑を楽しむことも出来るなど、まちの風景としても好感がもてます。