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石本 治
有限会社 石本工務店
作品名/ 石本勝義・俊彦邸 増築工事
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設計/有限会社 石本工務店 1級建築士事務所
●
施工/有限会社 石本工務店
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竣工日/平成13年4月20日
■建物概要
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建設地/山口県大津郡日置町黄波戸
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敷地面積/324m
2
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建築面積/175m
2
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延床面積/267.5m
2
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構造・規模/木造2階建て(在来軸組工法)
■設備面の特記
●厨房機器
・電気クッキングヒーター/松下電器産業 KZ-321G
●給湯機器
・高圧型電気温水器/松下電器産業 DH-46G1AU
●冷暖房機器
・床暖房/松下電器産業 ユカホット12
■その他設備面の特記
●気密・断熱化
・外壁・屋根:ネオマフォーム30mm、外断熱工法
・床:サニーライト40mm
■設計コンセプト
このお宅は、私の父が、建てた住宅です。当時の事ですから、現在の耐震性能を満足する事はできません。建替えも考えましたが、家を測ってみても、それほどくるっているわけでもありませんでした。そこで既存の家の方は外壁を構造用面材で補強して、新しくダイニングキッチンと浴室、脱衣室、そして寝室を増築する事になりました。床面は当然バリアフリー。屋根、外壁は構造用面材の上にネオマフォームを使って、外断熱・外通気工法を採用しました。築40年となると、家を取り壊し、新しい新築の家にするかどうか難しい判断です。ただ住宅を断熱や、気密の数値性能だけで判断すれば、古い家は無くなってしまいます。親子で一緒に暮らす「安全性」や「快適性」「思いやり」の大切さが今後ますます重要になってくると感じています。この家はそうした意味から出来るだけ古い物も残しながら、外断熱や新しい機器も利用しながらお互いを両立させたいと考えました。
■寸評
古い住宅の立て替え方は、これからの大きなテーマです。その際、古いものをできるだけ大切にすることは、多義的な意味を持っております。この増築計画では、単なる経済的判断でなく、記憶としての古い住宅の利用を試みながら、一方では古い物へ感傷的な懐古を持たないでサラリとした全体像を作ってあるところにおおらかで健全な考え方が感じられます。
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