燃料費調整制度の見直し
- 燃料費調整制度とは、原油、LNGおよび石炭の燃料価格の変動を、あらかじめ定めたルールにより、電気料金に反映させる制度です。
- 当社は、燃料費調整制度について、以下の見直しを行いました。
- ①前提となる電源構成比等の見直しによる基準燃料価格等の見直し
- ②離島供給に係る燃料費変動(離島ユニバーサルサービス調整)を区分
- (注1)規制料金(従量電灯A等)については、2023年5月19日に経済産業大臣の認可を受け、2023年6月1日より本見直しを実施しました。(2023年5月19日お知らせ)
- (注2)自由料金(スマートコース等のぐっとずっと。プラン、選択約款等)については、2023年4月1日から本見直しを実施していますが、規制料金の見直しにあわせて、2023年6月1日から、燃料費調整単価の算定諸元の一部を見直しました。
なお、燃料費調整単価の算定諸元の一部見直しに伴い、2023年6月1日に料金単価の見直しを行わない料金メニュー(電化Styleコースおよび選択約款の料金メニュー)においても、2023年6月1日を含む料金算定期間のご請求金額は、2023年5月31日までのご使用分と、2023年6月1日以降のご使用分を分け、日割計算により算定します。
見直し前の燃料費調整制度

見直し後の燃料費等調整制度

(図はイメージです)
①電源構成等の見直し
- 見直し前の燃料費調整諸元を設定した2008年度以降、電源の休廃止や三隅2号機の稼働等により、原油・LNGの構成比が低下し、石炭が増加したことを踏まえ、燃料費調整の算定諸元となる電源構成比を見直しました。
- 基準燃料価格は2022年11月~2023年1月の貿易統計価格に基づき設定し、燃料費調整の上限も変更となりました。
- (注)2023年4月1日実施の自由料金(スマートコース等のぐっとずっと。プラン、選択約款等)の見直しにおいては、2022年7月~9月の貿易統計価格に基づき、基準燃料価格等の算定諸元を設定していましたが、2023年6月1日以降は、規制料金(従量電灯A等)の見直しにあわせて、自由料金も2022年11月~2023年1月の貿易統計価格に基づく算定諸元に見直しました。
ただし、見直し前後で下表の数値(基準燃料価格等)に変更はありません。
構成比 | 基準燃料価格 | 基準単価 | |||
---|---|---|---|---|---|
原油 | LNG | 石炭 | |||
見直し前 | 15% | 19% | 66% | 26,000円/kl | 24銭5厘 |
見直し後 | 4% | 14% | 82% | 80,300円/kl | 21銭2厘 |
差 | ▲11% | ▲5% | +16% | +54,300円/kl | ▲3銭3厘 |
②離島ユニバーサルサービス調整
- 従来、燃料費調整に含まれていた離島供給に係る燃料価格変動について、離島ユニバーサルサービス調整額として区分して設定しました。
- 調整額は、中国電力ネットワーク株式会社の託送供給等約款に定める離島ユニバーサルサービス調整単価に基づき算定します。
なお、これによりお客さまに追加の料金負担が生じるものではありません。
【離島ユニバーサルサービス調整制度】
- 2016年4月、一般送配電事業者は、需要家保護の観点から離島の需要家に対するユニバーサルサービスとして本土並みの料金水準で電気の供給を行うことが義務付けられました。
- これを受け、離島供給に係る火力燃料費の変動を託送料金に反映して、全てのお客さま(本土・離島)に負担していただく仕組みとして離島ユニバーサルサービス調整制度が導入されました。
見直し後の電気料金のしくみ
- 今回の見直しにより、燃料費調整額および離島ユニバーサルサービス調整額によって算定した額を燃料費等調整額として、電力量料金に反映します。
見直し後の電気料金のしくみ※

- 契約種別によって料金体系が異なります。
燃料費等調整額の算定諸元
- 以下のとおり、燃料費調整単価の算定諸元を見直すとともに、離島ユニバーサルサービス調整単価の算定諸元を設定しました。
- (注)2023年4月1日実施の自由料金(スマートコース等のぐっとずっと。プラン、選択約款等)の見直しにおいては、2022年7月~9月の貿易統計価格に基づき、基準燃料価格等の算定諸元を設定していましたが、2023年6月1日以降は、規制料金(従量電灯A等)の見直しにあわせて、自由料金も2022年11月~2023年1月の貿易統計価格に基づく算定諸元に見直しました。
なお、下表の数値については、見直し前後で、燃料費調整単価の算定諸元の換算係数〔β(LNG)、γ(石炭)〕のみ変わっています。
見直し前 | 見直し後 | |||
---|---|---|---|---|
燃料費調整単価 | 基準燃料価格 | 26,000円/kl | 80,300円/kl | |
平均燃料価格(上限)※1 | 39,000円/kl | 120,500円/kl | ||
基準燃料単価 | 低圧(従量制) | 24銭5厘 | 21銭2厘 | |
換算係数 | α(原油) | 0.1543 | 0.0406 | |
β(LNG) | 0.1322 | 0.0992※3 | ||
γ(石炭) | 0.9761 | 1.1994※3 | ||
離島ユニバーサル サービス調整単価※2 |
離島基準燃料価格 | - | 79,300円/kl | |
離島平均燃料価格(上限) | - | 119,000円/kl | ||
離島基準燃料単価 | 低圧(従量制) | - | 1厘 | |
離島換算係数 | α(原油) | - | 1.0000 | |
β(LNG) | - | 0.0000 | ||
γ(石炭) | - | 0.0000 |
- ※1燃料費調整について、自由料金(スマートコース等のぐっとずっと。プラン、選択約款等)には上限はありません。
- ※2中国電力ネットワーク株式会社が定める託送供給等約款(2023年4月1日実施)の規定に基づき設定しています。
- ※3自由料金(スマートコース等のぐっとずっと。プラン、選択約款等)の2023年4月1日から2023年5月31日までの間の換算係数は、β(LNG)0.0982、γ(石炭)1.2015です。