第20回 2016年 リフォーム住宅部門 最優秀賞
第20回 入賞作品 作品一覧
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【作品名】 宮ノ町の記憶
  • 設計/チャイアーキ一級建築士事務所
  • 施工/株式会社 内藤組
  • 竣工日/2015年11月14日
[建物概要]
  • 建設地/島根県出雲市
  • 敷地面積/141.27m2
  • 延床面積/129.59m2
  • 構造・規模/木造2階建
[設備面の特記]
  • 厨房機器
    ・ガスコンロ
  • 給湯機器
    ・エコキュート
  • 冷暖房機器
    ・エアコン

設計コンセプト

改修リフォームは、新築と違い制約があり、骨格も決まっている事が多い。そのため自由度は低いと思う。ただ、その縛りが余計な事を考えず、素直に現実と向き合い、自ずと答えを導いてくれるような気がする。ただし、その答えが導き出されるまでは苦しい。何か一つ導きだされると、あとは嘘のようにスムーズに流れ出す。この計画では坪庭を囲う回廊がそうだったように思う。
約150年前に建てられたこの住宅は、代々引き継がれ、祖父から孫(建築主)へと譲渡された。内部の天井材や梁、土壁は当時のままで、その静かな力強さに魅力を感じた。どのようにそれらを主役として残し、現在の住まい方や素材との組合せをどう作り出していくのか、常に考えていたと思う。現場でその空気感と向き合い、模型を片手に見比べながら常に客観的でいようと努めた。そのため計画にない変更をその都度した。
この建築は、建築主の強い願いと、一日中現場で管理をしてくれた現場監督と、尽力してくれた職人たち、客観的に指摘をしてくれる仲間の支えで完成したと思っている。

平面図 断面図

審査委員講評

街路からギャラリー、通り土間、裏庭へと色々な中間領域を介して連続する生活空間は、伸び伸びと気持ちよく、この条件ならではの空間を獲得していると思います。リフォームの設計は既存の建物と建築家のコラボレーションのような一面があります。作品は既存建物への最大限の敬意と謙虚な対応によって、新しい仕上げではなく、新しい生活が提案されていると思います。

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