第19回 2015年 リフォーム部門 優秀賞
第19回 入賞作品 作品一覧
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【作品名】 清音の住宅
  • 設計/株式会社 ココロエ
  • 施工/株式会社 小橋工務店
  • 竣工日/2015年12月29日
[建物概要]
  • 建設地/岡山県総社市
  • 敷地面積/343.80m2
  • 延床面積/148.44m2
  • 構造・規模/木造平屋建
    (一部ロフト有)
[設備面の特記]
  • 厨房機器
    ・IHクッキングヒーター
  • 給湯機器
    ・エコキュート
  • 冷暖房機器
    ・エアコン
    ・床暖房
設計コンセプト
本物件は120年前に移築された田の字型古民家の改修設計。数年前に葺き替えられた瓦屋根を残すという条件の中、その下に5つの箱を挿入し、それ以外の空間をパブリックスペースと捉えることで、居住の快適性を確保する、建物の趣を残す、立地を生かす、構造補強を施す、の4点の要件を満たすよう設計した。
箱は、プライベートな空間と構造補強を兼ねている。個室・水廻り・納戸を動線よく配置することで、共働き子育て世代のクライアントの要望を叶えた。個室利用の箱には、断熱性の高いペアサッシを採用し気密性も高め、其々で効率の良い空調管理ができるようにしている。
パブリックスペースは、南斜面の上に建ち周辺が山々に囲まれている立地を生かして、各方位に開き、季節や時間帯に応じて自然の光や風が入るだけでなく、周辺の木々を内部に取り込むようにガラス屋根やガラス戸を設けている。南側の眺望を生かしたリビングは、床の高さを押え庭と連続して利用。ダイニングキッチンの上部は、元々あった厨子二階の床を取り除き、既存の梁が見える吹抜けとした。上部に設けた開口部から建物の奥まで陽が差し込み、日中電気を使わなくても過ごせる明るい空間となっている。
平面図
平面図
審査委員講評
古民家の田の字プランの欠点と言える、プライベート空間の欠如、中央部や北側の採光量不足などを、構造補強を兼ねた個室空間を設けることにより、一挙に解決しています。既存の天井を撤去し、表出させた丸太組や大きな吹抜けのあるパブリック空間は、光に満ちたフレキシブルな生活の中心的な場所となっており、実におおらかであり、設計者の明晰な判断力による見事なリフォームです。
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