第17回 2013年 新築部門 最優秀賞
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【作品名】 都町の7坪ハウス
  • 設計/Danken
    (段原建設 一級建築士設計事務所)
  • 施工/段原建設 有限会社
  • 竣工日/2013年3月20日
[建物概要]
  • 敷地面積/46.28m2
  • 延床面積/43.45m2
  • 構造・規模/木造在来工法2階建
[設備面の特記]
  • 厨房機器
    ・IHクッキングヒーター
  • 給湯機器
    ・エコキュート
設計コンセプト
広島市中心部に程近い都町に建つ建築面積7坪の狭小住宅である。この町で生まれ育ったクライアントが夫婦2人+子供3人の為に選ばれたのは三方を住宅に囲まれた間口5.3m・面積14坪ほどの敷地であった。駐車スペースと必要隣地距離を差し引いた残り7坪により、必要最小限の住まいづくりが始まった。
限られた空間の中で単調にならず変化に富んだ住まいにする為、大小様々なスペース1〜5+αを設け、スキップフロアの多重構造とした。またそれらの中心にスケルトン階段を配置することで、ルーバーのように適度に視線を調整しゆるやかに繋がることのできる空間構成となった。同時に、区画された玄関スペースをもたない為、この階段が各スペースと地域との距離を適切に保つ役割も果たしている。
住まいの上下を貫くこのスケルトン階段には、大きな開口部を持たせることで室内全体に深度の異なる採光を与え、できる限り自然光で生活できるよう工夫している。また狭小であることにより冷暖房を始めとした設備機器の省力化、光熱費削減にも寄与している。
狭小住宅ではあるが、様々なスペースを家族間で共有しあう"シェアハウス"という言葉の方がこの住宅の特徴をより表せるのかもしれない。
平面図
平面図
審査委員講評
14坪の敷地の中で、ここまで豊かな住空間が可能となったことに驚かされました。中央にスケルトンにした階段を配し、その前後の室スペースをスキップフロアーとしたことで、空間の連続性や一体感が実に伸びやかに生成されています。このニュートラルな空間を家族の成長と共にどのように使うか、あるいは変化させるのか、楽しみながら生活するという設計の発想は見事です。
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