第16回 2012年 新築部門 最優秀賞
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【作品名】 ホリナンの家
■ 設計/一級建築士事務所
  平野建築設計室
■ 施工/有限会社 住まいの伏見
■ 竣工日/2010年8月1日
[建物概要]
■ 建設地/岡山県倉敷市
■ 敷地面積/211.78m2
■ 建築面積/95.15m2
■ 延床面積/144.99m2
■ 構造・規模/木造2階建て
[設備面の特記]
■ 厨房機器
・IHクッキングヒーター
■ 給湯機器
・エコキュート
■ 冷暖房機器
・エアコン
■ その他
・電気式床暖房システム
設計コンセプト
田園風景が残る郊外に建つ4人家族の住宅です。この住宅は、蔵が3棟並びそれぞれをガラスの屋根でつなぐ建物構成になっています。あたかも昔から蔵が3棟並んで建っていたかのように田園風景の中にスッと建っているよう配置等、意識しました。
そのうちの1棟は岡山で解体されゴミになる予定だった蔵を、所有者さんに「使えるものがあれば使って下さい」と言われ倉敷に移築再生することを決めました。使えるものはなるべく使うというスタンスで、梁、柱はもちろんのこと、基礎石、平瓦、土蔵の扉、建具、箪笥等も再使用しました。
ガラスの屋根の下は、外か内か判らないようなあいまいな通路空間とすることで部屋をクルクル回れるような回遊式平面としました。蔵と蔵のスキマから緑や空を眺められ、年月の変化を楽しめるインテリアになっています。
リビングは南側の光を高い位置から取り込み、変化に富んだ光を感じられるような白い部屋とし、北側の音楽室は、150年前の古材で構成された蔵を北側からの落ち着いた光で満ちた趣味の部屋としています。東、西側に窓や扉を設けることで通風を確保し、季節感が感じられる田園風景を借景庭園としてインテリアに取り込んでいます。
平面図
平面図
審査委員講評
一棟の蔵を譲り受け、移築することから決定された住宅の全体計画、実に見事な完成度です。水田と三棟の家型が組合わさった風景、これほどに印象的な住宅外観は過去にもそれほど多くはない筈です。伝統的な蔵の形をそのままにとどめ、新たに土間空間を組み入れた内部の機能性、環境的配慮や仕上材の選択などにも設計の巧みさ、そして新鮮さを感じます。
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