第10回2006審査員特別賞
特別賞
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若林 省三  
作品名 / 自邸「里山と自然エネルギーを楽しむ家」
設計/若林省三(自己設計) 施工/大和建設株式会社 平成18年10月1日
■建物概要
建設地/岡山県総社市 敷地面積/538.11m2
建築面積/186.24m2(既設部分66.66m2) 計252.90m2
延床面積/247.03m2(既設部分101.44m2) 計348.47m2
構造・規模/在来木造軸組工法2階建て

作品写真

作品図面

■設備面の特記
●厨房機器
・親世帯 IHクッキングヒーター/クリナップ 3G-EHFS
・子世帯 IHクッキングヒーター/クリナップ 3G-EHF
●給湯機器
・エコキュート/松下電器産業 HE-46K3Q
■その他設備面の特記
・親世帯 住宅用太陽光発電システム/三洋電機 4kW
・子世帯 OMソーラーシステムMS19/OMソーラー協会
・共 通 セントラルクリーナー/ナショナル MC-H50
■設計コンセプト
自邸は、国指定名勝地「豪渓」に隣接した標高約160mに位置し、両親・夫婦・子供2人及び二男夫婦孫1人の三世代二世帯住宅で、永年住み続けた住宅の建替えである。周辺は中山間地域で農山村集落の一般的な景観を形成し、既存の樹木や石垣などは、重要な景観要素となっている。自邸改築にあたり、オール電化・自然エネルギー(光と熱)の利活用を図り、安全・安心して住め、かつ憩えるプランとした。
二世帯住宅は、一般的に上下階又は室内廊下等のドア1枚で区画しているが、自邸はあえて同居におけるトラブル(私生活のリズム・世代の価値観・両家の文化等)を考慮した結果、隣り合う二軒の家の感覚で暮らす完全独立連棟タイプの住まいとし、外部からお互い行き来している。住み始めて一年、完成時の秋の風の気持ち良さ・寒くても少し我慢をした冬・新緑の眩しい春・猛暑の夏は家中さわやかな緑の風が通り抜けた。春夏秋冬を味わえる名勝地「豪渓」に近いこの地で、自然エネルギー(光と熱)の有難さを味わいながらスローな時間を過ごしている。
■寸評
中山間地域に建つ三世代が住む二世帯住宅である。各世帯は完全独立としており、連棟からなる二つの屋根面には、それぞれ異なったタイプの太陽エネルギー活用システムを計画設計し、省エネルギー化を図っていること、また、立地環境条件を考慮し自然環境との調和を図った住宅配置・通風計画などが評価できる。
 
 
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