第10回2006新築住宅部門
優秀賞
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藤原 伸一  株式会社TEAM STUDIO ARCHITECTS
作品名 / 共 存
設計/株式会社TEAM STUDIO ARCHITECTS 
施工/リビングデザインオフィスkinomama、株式会社小田原工務店 竣工日/平成19年10月1日
■建物概要
建設地/島根県松江市 敷地面積/729.00m2 建築面積/121.45m2
延床面積/124.20m2 構造・規模/木造平屋(一部ロフト付)

作品写真

作品図面

■設備面の特記
●厨房機器
・IHクッキングヒーター/松下電器産業 S55EB1K
●給湯機器
・エコキュート/松下電器産業 HE-37K3QWS
・電気温水器/松下電器産業 DH-46G2ZU
●冷暖房機器
・蓄熱式電気暖房器/ユニデール VUEi70J
■設計コンセプト
この建物は、大根島と言う島のほぼ中央の小高い丘の上に建つCafe兼住宅である。敷地に立てば360°海が見える絶景と、この辺りの町の象徴でもある大山が見える。
そこで、普段感じられない景色と、そこに在る自然を違う角度から、この建物に取り込むことにした。(それらの景色を隠し、単に目で見てしまうのではなく、より強くそこに在る風景を感じられるようにと・・・。)
最小限のスペースを結ぶ隙間が、この建物全体をつなぐ。そして、この隙間が緩衝材としての機能を持ち、それぞれのスペースの個性を守りつつ上手くつないでくれる。
そこに隙間(曖昧な空間)が在りその隙間に重要な役割を持たせた。
建物の内部に入っても、いつの間にか外に出てまた、内部に入ってしまうような内部と外部とが混乱しているかのように・・・。そこに、この建物の広がりがある。
内部と外部が共存することで、自然を取り込んでいる。
また、外に居るときに感じられる自然と、中に居るときに感じられる自然を別のものとしたことで、内部に居るからこそ感じられるような景色を手に入れた。
そして、人工的な設備だけに頼らなくても生活できるように、自然のエネルギーを利用することで、人工エネルギーの使用量を抑えることも考慮した。
自然と人工とのバランスを図りながらつくることが大切なのかもしれない。
■寸評
住宅の中心を貫く光庭に、景色が浮かび上がります。光庭と、路地のような外部を巧みに配置することで、光と風景、外部を内包する住宅となっています。
 
 
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