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向山 徹
向山徹建築設計室
作品名/ 田口の家
●
設計/向山徹建築設計室
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施工/橋本建設株式会社
●
竣工日/平成18年3月31日
■建物概要
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建設地/広島県東広島市
●
敷地面積/703.89m
2
●
建築面積/76.08m
2
●
延床面積/76.08m
2
●
構造・規模/木造平屋(軸組工法)・基礎:RC造
■設備面の特記
●厨房機器
・レンジフード/松下 FY-60HVSZW
・IHクッキングヒーター/松下 KZ-HSW32B
・オーブンレンジ/松下 NE-A120
●給湯機器
・電気温水器/三菱/SRG-3764SA-BL
●冷暖房機器
・ルームエアコン/ダイキン/S40FTNP-W
■その他設備面の特記
・太陽光発電パネル/京セラソーラーFc/PV5400S6045(太陽電池容量3.24kW)
■設計コンセプト
退職を機に関西から移住し、畑や山仕事などをしながらの新しい生活をはじめるご夫婦の住まいである。時の経過に耐えうる木造のあり方として、水平に広がる里山の風景の中に溶け込むようなフラットでドライな木構造をつくることを念頭においた。
基礎の天端は四周平坦に保ち、土台と基礎の間の20mmの隙間からよどみなく床下の通気が保持されている。外壁の杉板は躯体との間に屋根の通気層に繋がる60mmの空間を設け、かつ水切れがよい下見板張りとし、低く大きく張り出した軒によって風雨や日射の影響を軽減され、時とともに色褪せつつも常に乾燥様態が保たれる構造となっている。
内部は畳スペースを杉板張りとタイル貼りの機能スペース(寝室・台所・食事室・洗面・浴室・縁)が囲み、フラットな回遊性を形成している。日常の畑仕事や生活に対応した機能的な回遊空間と、障子越しに導かれた穏やかな光に包まれた機能にとらわれない余白の空間としての畳スペースが「くの字」に層状につながることで、内と外、明と暗、動と静、緩と急といった生活のリズムの変化を無理なく繋ぎ、時間・空間的なひろがりをより豊かに感じられる住まいになったのではないかと思う。
■寸評
コンパクトな住宅でありながら、構造的、日照的に有効なプロポーションを持ち、生活の各シーンに注意深く開口を設けるなど、地に根を張ったような佇まいも含め、好感が持てます。昨今の狭小住宅とはまったく異なる文脈のもとに計画された小さな家ですが、周囲を取り込み、面積以上に広がりをみせる好例ではないでしょうか。
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