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河口 佳介
K2-DESIGN Inc.
作品名 / 「Gray Rabbit」
●
設計/K2-DESIGN Inc.
●
施工/井上建設株式会社
●
平成17年7月15日
■建物概要
●
建設地/広島県三原市
●
敷地面積/244.09m
2
●
建築面積/114.54m
2
●
延床面積/199.94m
2
●
構造・規模/鉄筋コンクリート造2階建
■設備面の特記
●厨房機器
・IHクッキングヒーター/三菱 CSG3204BDSW
●給湯機器
・電気温水器/三菱 RE3714U
●冷暖房機器
・蓄熱暖房器/日本スティーベル ETC708SJ
■その他設備面の特記
・デライト換気システム
■設計コンセプト
「うさぎの耳」のような形状の敷地に建っているこの住宅は、広島県の中南部に位置する三原市の市街から北に5km程の山あいにある。
V字型に北と東に向いて延びた敷地に対して、隣接している水田がその開いた隙間に入り込んできているのがこの敷地の大きな特徴である。変形敷地であるが、周囲の環境を検討しそれらの諸条件を逆手にとり、まわりの自然に対してシンプルで開かれた住宅をつくることが可能だと考えた。
東に対して穏やかに開き徹底して西面を閉じる事を設計の柱とした。自然を味方につけるには、高度な技術は必要ないと感じたからである。
住まいの熱環境対策として西側の敷地境界線に沿わせて厚さ280mmのコンクリート壁を配置した。その事により夏場は西日の熱の影響を最小限に抑える事ができ、またバッファゾーン(緩衝帯)としての役割を西側に配置した階段室に併せ持たせた。
そして隣地に水田が存在することから「うちみず」の効果を期待して、床にベンチレーターを設置しその涼しい風を室内へもたらし、屋根面に換気口を設け暖まった空気を自然換気により外部に出す計画とした。同様に冬場の対策として、同コンクリート躯体を蓄熱層として利用する事ができるよう蓄熱暖房を選択して、一年を通じての快適な室内環境の確保を目指した。
■寸評
敷地形態も特殊ですが、この住宅に想定されていますライフスタイルもユニークです。住居と暮らしの強い設定を前提としたこのような住宅づくりの手法は独創性に満ちていますが、その一方で、住人には強い緊張感や矜持をもった暮らし方が必要となります。その約束事の持続がこの住宅の価値の持続に繋がると思います。
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