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服部 映子 株式会社 都市建築総合設計
作品名/ グループホーム サンバード茶屋町
設計/株式会社 都市建築総合設計 施工/クラモク建築センター 竣工日/平成15年10月25日
■建物概要
建設地/岡山県倉敷市茶屋町早沖424-15 敷地面積/1,421.37m2 建築面積/590.05m2
延床面積/567.24m2 構造・規模/木造平屋建

■設備面の特記
●厨房機器
・ システムキッチンC'madeテナーQシリーズ/松下電工
 IHクッキングヒーター:QGE30EBIE 食器洗い乾燥機:QGE17EW2
●給湯機器
・ 電気温水器スタンダードマイコン型/日立空調システム BE-Z37A,BE-Z46A
・ 電気温水器フルオートタイプ/日立空調システム BE-F46BW
●冷暖房機器
・ ハウジングエアコン(壁掛型)/松下電器産業 CS-223YB-W,CS-283YB-W,CS-403YB2-W
・ パッケージエアコン(壁掛型)/松下電器産業 PA-P80KDSX
■その他設備面の特記
●気密・断熱化
・ 構造体の内側から硬質ウレタンフォームを 吹き付けて高気密・高断熱を同時に実現できる「クラボウ 恵の家II 内断熱工法」(次世代省エネルギー基準適合)を採用
・ 断熱サッシ+複層ガラス
●その他
・ 夏季・冬季は24時間空調を行いますが、ウイルス等による施設内感染を防ぐ為、共有部分と各居室は別系統にしました。
・ 各居室間及び廊下面、共有部分の主要間仕切壁共下地ボードを二重張とし、遮音性能を高めました。廊下トップライト(下部)の電動ブラインドは羽を東西に流しているので、原則として季節毎に羽の向きを調整するだけで、採光量のコントロールができます。
■設計コンセプト
「グループホームは、入居者にとっては我が家です。目先のデザインよりも、居住性能の高い建物にし、入居された方が本当に安らぎのある生活を送れる場にしたいのです。予算内でね。」という御施主さんの要望に応えるべく設計を行いました。 各ユニット中央のトップライトと共に、ユニット間に中庭を設けることで、どちらのユニットにも穏やかな陽が差し込みます。この中庭は、採光や通風効果を高めるだけではなく、花壇や菜園を設ければ、施設内で入居者が直接土に触れ、成長や収穫の喜びを味わえます。原則として、光や風を存分に体感できるエコロジーな居住空間を目指しましたが、構造体は高気密高断熱工法を用いており、夏・冬は低燃費で24時間空調という快適な環境を提供出来ます。下地ボードは二重張にし、遮音性を高めました。これらの目に見えない工法や空調システムや下地に、この施設の快適性と予算の大半、そして御施主さんの想いが籠められています。
■寸評
管理上の機能性を保持しながら、優しく開放的なたたずまいが創り出されています。提出資料からは敷地周辺との関わりが読みとれないことや、固い対称形が少し気になりますが、典型としての発展性を評価します。
 
 
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