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岸本 泰三 岸本泰三建築設計室
作品名/ 柵原の家(緩やかに閉じた庭を持つ住宅)
設計/岸本泰三建築設計室 施工/有限会社 山根工務店 竣工日/平成15年3月1日
■建物概要
建設地/岡山県久米郡柵原町藤原字窪田124-1 敷地面積/500.00m2 建築面積/186.87m2
延床面積/170.36m2 構造・規模/木造2階建

■設備面の特記
●厨房機器
・ システムキッチンSS/クリナップ SS-07
・ 電気クッキングヒーターIHタイプ/松下電器産業 3G-EMD
・ 食器洗い乾燥機/松下電器産業 CWPM-45
●給湯機器
・ 電気温水器560L/日立空調システム BEB-5680-BSA
●冷暖房機器
・ ヒートポンプエアコン/ダイキン工業 S40CTEP-W,S28CMV(ビルトイン),S28CTEP-W,S25CTES-W
■その他設備面の特記
●気密・断熱化
・ 断熱材:押出法 ポリスチレンフォーム(ミラフォーム M2F・MK2)t=35
■設計コンセプト
かつて鉱山で栄えた柵原町に建つ、ご夫婦、成人された娘さんとお祖母さんの5人家族の住宅である。田を埋め立てた新しい敷地での計画が始まり、この住宅の「地域とのかかわり方」を考える事がここでの重要な作業であったと思う。リビング・ダイニング・中庭等が公道から直視できるのは計画的ではないし、また、のどかな田園風景に無骨な塀は似合わないように思われた。施主ご要望の2つの玄関(客用と家族用)と車庫をリニアに配置する事で、全面道路・隣地とのプライバシーを保てる「緩やかに閉じた中庭」を提案した。基本は平屋であり、柵原町のシンボルである「立抗が見える事」を希望された娘さんの部屋のみが2階にある。心地よい軒の高さ・深さを検討しながら、仕上材料も、床は栗板の柿渋塗り、壁・天井は石膏の中塗り仕上げ・手漉き和紙等、昔ながらの素材を選択した。劇的な空間や贅沢な素材は用いてないが、経年変化に耐えうる丁寧なディテールを心がけ、10年後にここを訪れるのが楽しみなデザインを目指した住宅である。もっともポピュラーな「電化」と住み手の生活感を汲み取った「普通」の計画で電化住宅と私たちの仕事への信頼を深めて頂けたと思う。
■寸評
「型」と「崩し」が優しく交錯する洗練された意匠です。物理的にも意匠的にも絶妙に景色になじむ造られ方です。長い時間の間に周りの景色に影響を与えるかもしれないと期待がわいてきます。
 
 
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