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土肥 晶仁 LPE.建築studio
作品名/ 丘に建つ艇(ふね)の家
設計/LPE.建築studio 施工/有限会社 古城商事 竣工日/平成15年8月16日
■建物概要
建設地/広島県安芸郡音戸町波多見6丁目17-43 敷地面積/292.82m2 建築面積/134.91m2
延床面積/ 185.71m2 構造・規模/木造(在来軸組工法)2階建

■設備面の特記
●厨房機器
・ 日立システムキッチンエクセリア21/日立ハウステック西日本 FSW-255CG4BL2H
●給湯機器
・ 高圧力型電気温水器/三菱電機 SRT-4667CFU-BL
●冷暖房機器
・ 電気温水ボイラー/日立空調システム BEB-5670-BFAWU
■その他設備面の特記
●気密・断熱化
・ 構造用合板パネルはめ込み木造軸組耐力壁を採用、またそれによる発泡スチレンフォームt=65の断熱材を使用。
■設計コンセプト
敷地は小高い丘の上にあり、南に瀬戸内海が180°広がるロケーションのよい場所だ。
各居室の開口から景色を臨めるようにすることは安易である。プラスアルファ、様々な仕掛けを用いて「海」を感じられるようにした。玄関からは坪庭を通して海を見ることができる。舷窓(船の丸窓)は、その雰囲気から海を感じることができる。吹抜けのあるリビングは、1・2階両方の開口から海が見える。さらにそれらを見下ろすようにあるロフト。全体を見渡すことができるリビング廻りは、子供の遊び場・勉強部屋も併設してあり、仕事で留守がちなご主人と家族のコミュニケーションをとりやすいように計画した。
外観は海上自衛隊の「護衛艦」をモチーフとしたデザインである。これは施主であるご夫婦が海上自衛隊勤務であることからそれを望まれた、という理由もあるが、「海」をイメージさせるために必要不可欠な要素でもあった。意識的に配した「壁」は、護衛艦の持つ凛とした存在感の表現はもちろん、白い壁は風を受け、馳せる艇の帆のようでもある。また南側2階の建物中央に設置した浴室は、まるで船長室のようにもみえる。
■寸評
人はどこにどのように住むか。海をこよなく愛し、舟のような家に住みたい。こんな願いを実現させた住宅。高台に建つこの住まいは、眼下に広がる海の景色を眺めながら、入浴もできる。人生の幸せは住まいの有り様で決まるものです。
 
 
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