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岡田 勲 望麦舎 (BOUBAKUSYA)
作品名/ S 邸
設計/一級建築士事務所飛夢房(とんぼ) 施工/株式会社 北屋建設 
竣工日/平成11年12月1日
■建物概要
建設地/岡山県岡山市竹原1605 敷地面積/670m2 建築面積/273.22m2 
延床面積/202.69m2 構造・規模/木造二階建

■設備面の特記
●厨房機器
・ハーツファクトリー/プロデュート PR30クワドロBQ・CO 
・ナショナル/IHクッキングヒーター KZ−321D 
・東芝 /足元温風ヒーター BHU−501 
・ヤマハ/食器洗い乾燥機 EW−CB52−YH
●給湯機器
・中国電機製造/電気温水器 CS−S370T−BL
●冷暖房機器
・ダイキン/壁掛型エアコン AN509DXPV  
・サンライト技研/床暖房サンヒーター/PA−18090 
・ダッチウエスト/暖炉FA265
■その他設備面の特記
●気密・断熱化
・グラスウール50mm、100mm 
・ペアガラスサッシ、木製建具 
・遠赤外線床暖房ヒーター(サンヒーター) 
・太陽光発電システム(キャノン) 
・家具調電器掘座卓(ナショナル)
■設計コンセプト
「田舎で都会的センスを持って百姓を趣味に、ごく自然体で生活したい。」と思っていたところに幸運にも、この地域では珍しくないが、7反の田んぼ付の農家住宅を手に入れることができた。その借景を生かし、つつましく周囲に失礼のない、まわりになじむ建物にしたかった。そこで旧家屋を再生することで違和感のないように、古いが味のある日本瓦は、一枚一枚丁寧に降ろし、葺き直した。生活する部分は、機能的で快適に住まえる様に最先端技術を取入れて新築し、省エネルギーと環境への配慮から、オール電化住宅にした。望麦舎と名づけたのは「稲は控えめな日本人には受けが良い。が、実りすぎると倒れてしまう。麦は空に向かって元気いっぱい手を広げて伸びようとしているように見える。どちらかと言うと自分は、麦の方があっているように思う。だから、麦を作りたい。」との考えから。
■寸評
古い農家に、愛着を込めて手を入れ最先端の機能的な設備を施すことによって、新築住宅とは趣の異なる味わい深い安らぎと格調を創り出している。21世紀の住計画に貴重な示唆を与える作品である。
 
 
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